強迫性障害

自分の行動が不合理だ・ばかばかしいと自覚しているにも関わらず、強迫観念(例:侵入的で好ましくない考えやイメージ)により生じた不安や恐怖感を払拭するために、強迫行為(例:手洗いや戸締り確認を繰り返し行う)がやめられなくなり、日常生活に影響が生じます。
100人に1~2人が経験するといわれており、めずらしい病気ではありません。平均発症年齢は20歳前後とされており、女性では結婚や出産にかかわる時期の発症が比較的多いといわれています。

症状について

特徴的な症状は、強迫観念と強迫行為です。いずれか一方もしくは両方を認めます。
症状がひどくなると、家族に「大丈夫だよね」という保証を何度も求めて家族を巻き込んだり(保証の要求)、不安や恐怖感のためにその状況を避ける(回避行動)ようになります。本人だけでなく家族も疲弊し、両者の日常生活に大きな影響が生じてしまいます。

強迫観念

しつこく頭に浮かんできて、不安や恐怖感を引き起こす考えやイメージをいいます。
病気になるのではないか、水が漏れているのではないか、車で人をひいたのではないか、といった強迫観念は一般的によく遭遇する強迫観念です。

強迫行為

嫌な考えやイメージ(強迫観念)を打ち消すために、してしまう行為をいいます。
例えば、頻回の手洗い、水道の蛇口やガスの元栓を何度も確認する、何も轢いていないことを車から降りて確認する、等があげられます。

治療について

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を中心にした薬物療法と精神療法を行います。
二瓶社から出版されております「強迫性障害の治療ガイド」では、症状の悪循環の仕組みや治療方法について、患者さん向けにわかりやすく書かれています。必要な内容だけを凝縮しているので全27ページと非常に薄いのと、自己治療のためのワークシートがついているので、おすすめです。

症状

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