漢方薬での治療 ③水の異常

「気・血・水」の流れが乱れたり、滞ったりすると、さまざまな不調があらわれます。
このコラムでは、水の巡りに異常による不調について説明します。

水の異常

「水」とは体の中を流れる血液以外の液体で、リンパ液、消化液、尿などを指します。体に潤いと栄養を与える働きがあります。
水の停滞によりバランスが崩れた状態を、「水毒(すいどく)」あるいは「水滞(すいたい)」といいます。

水毒(すいどく)

症状

むくみ、めまい、頭痛、立ちくらみ、嘔吐、尿量が少ない、尿が近い、水のような下痢、などがあげられます。
水が過剰な場合もあれば、水が足りない場合もありますし、体のどの部分で水のバランスが崩れているかによっても出現する症状は異なります。

治療

利水剤という水のバランスを整える方剤を使用します。
利水剤には、五苓散(ごれいさん)、真武湯(しんぶとう)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)などがあります。

参考

「気」の異常と「血」の異常については、こちらのコラムをご覧ください。